5.献呈


ギルムの『最後の木の葉』からの「8つの歌曲」の第1曲。大変短いながら大きなエネルギーを秘めた曲で、R.シュトラウスの歌曲の中でも最も有名な作品のひとつです。Habe Dankという、私の感謝を受けて欲しいという言葉が繰り返されます。主旋律も、ピアノもとてもかっこいいので好きになり、東京芸術大学首席卒業を決める最終試験の際には、歌曲課題としてこの曲を選び、歌いました。それはまた、歌の道という可能性を意識し始めた、重要な節目になる時期でした。