7.初恋
石川啄木「一握の砂」の一節に曲をつけた越谷達之助の代表作。短い中にも万感が込められたこの詞に触れるにつけ、日本語の美しさとそれを母語として理解できることの喜びを感じずにはいられません。イタリアのものを歌うことの多い僕ではありますが、日本人たるものやはり日本歌曲と、そして日本のオペラを世界に発信できるような歌手でもありたいとの想いを年々強くしています。