12.オー・ソーレ・ミオ
テノールといえばやっぱり、カンツォーネ!そしてカンツォーネといえばこれ、“オー・ソーレ・ミオ”であります。太陽になぞらえて恋人を讃えるこの清々しい曲は、全テノールの愛唱歌です。南部ナポリ弁というのは、北部で過ごす僕には、文字に起こしてよく読まないと、にわかには何をしゃべっているのかわからないぐらいの癖がありますが、なんとも独特のあたたかさがあり、つい笑顔になってしまいます。ナポリ行きの電車に乗った折に、楽譜を読んでいる僕に声をかけてくれたナポリのおばあちゃんと一緒にいろんなカンツォーネを口ずさんだのはとてもいい思い出です。